断熱・収納・防音などプラス機能の提案

2025年12月
  • 放置は危険!お風呂の劣化が招くリスク

    浴室

    「まだ使えるから」と、お風呂の劣化を放置してしまうと、単なる不便さを超え、住まい全体に深刻なリスクをもたらす可能性があります。特に水回りは、目に見えない部分で劣化が進行しやすいため、早めの対処が重要です。 最も懸念されるリスクの一つは「水漏れによる躯体への影響」です。壁や床、浴槽のひび割れ、コーキングの劣化などを放置すると、その隙間から水が内部に浸入し、柱や梁などの構造材を腐食させる原因となります。木造住宅はもちろん、鉄筋の住宅であっても水は耐久性を弱めるため、大規模な修繕が必要になる可能性があります。これにより、リフォーム費用が高額になるだけでなく、工事期間も長くなることを意味します。 次に、「カビや汚れの深刻化と健康被害」です。掃除をしてもカビや黒ずみが落ちない場合、タイルやコーキングの奥深くまでカビが根を張っている可能性があります。カビを吸い込むと、アレルギーや感染症、中毒症状などの健康被害を引き起こすリスクがあるため、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。換気扇の劣化もカビの発生を助長するため、換気機能の確認も重要です。 さらに、「ヒートショックのリスク増大」も看過できません。特に在来工法で造られたタイルのお風呂は、冬場に非常に寒くなりやすく、暖かいリビングから寒い浴室への急激な温度変化がヒートショックを引き起こす危険性があります。ヒートショックは血圧の急変により心筋梗塞や脳梗塞などに繋がる可能性があり、高齢者にとっては特に命に関わる問題です。ユニットバスへのリフォームは、断熱性や気密性が高いため、寒さ対策に効果的です。 ドアの建て付けが悪くなったり、手すりがグラついたりといった「安全性の低下」も放置すべきではありません。これらの不具合は転倒や閉じ込めのリスクを高め、特に高齢者にとっては危険です。これらのリスクを避けるためにも、劣化のサインを見逃さず、早めに専門家へ相談することが大切です。