DIYブームの昨今、費用を抑えるために自分で畳をフローリングに変えたいと考える人が増えています。業者に依頼すると15万円以上かかる工事も、自分で行えば材料費だけで済むため、予算を3分の1程度に圧縮することも可能です。DIYで最も手軽な方法は、畳の上に直接敷くタイプのウッドカーペットや、接着剤を使わずに組み合わせていくだけの置くだけフロアタイルを利用することです。この場合、6畳あたりの費用は材料代のみで約3万円から5万円程度に収まります。しかし、安易に費用だけで判断してはいけない重要な注意点がいくつかあります。最大の懸念事項は、畳の上に直接素材を重ねることによるカビの問題です。畳は呼吸をしていますが、その上に気密性の高いフローリング材を被せてしまうと、湿気が逃げ場を失い、数年後には畳が真っ黒にカビてしまうリスクがあります。これを防ぐためには、防虫・防カビシートを敷くなどの対策が必要で、そのための追加費用として数千円がかかります。もし、畳を完全に撤去して本格的なフローリングをDIYで設置しようとするなら、難易度は一気に跳ね上がります。畳を捨て、下地の高さを合わせるために根太を打ち、合板をビスで固定し、その上にフローリング材を1枚ずつ釘や接着剤で貼っていく作業は、専用の電動工具も必要になります。丸ノコやインパクトドライバーなどの道具を持っていない場合は、それらのレンタル料や購入費としてさらに1万円から3万円程度の予算を見ておく必要があります。また、DIYで意外な落とし穴となるのが、壁際の処理です。和室の壁は真っ直ぐに見えても微妙な歪みがあり、素人がフローリング材を壁にぴったり合わせてカットするのは至難の業です。隙間を隠すための見切り材や幅木の設置も自分で行うことになり、手間と時間を考慮すると、単なる節約以上の覚悟が求められます。結局、自分の労働時間を時給換算した場合、プロに任せた方が安上がりだったという結論になることもあります。それでも、自分の手で部屋を作り上げる楽しさと、4万円程度の低予算で部屋の雰囲気を一新できる魅力は代えがたいものです。DIYに挑戦する際は、事前に詳細な寸法を測り、YouTubeなどの動画で手順を徹底的に予習し、予備の材料費を含めた余裕のある資金計画を立てることが成功の鍵となります。