私が購入した築35年の一戸建ては、外観こそ年相応でしたが、内部は前の住人の生活感が色濃く残り、とてもそのまま住める状態ではありませんでした。リフォーム業者に全面的な改修を相談したところ、最初は1000万円近い見積もりを提示されましたが、私の予算は500万円が限界でした。そこで私は、プロにしかできない構造的な工事や水回りの設置は業者に任せ、自分たちでできる表面の仕上げはDIYで行う「ハーフリフォーム」を決意しました。まず、業者の担当者と膝を突き合わせて話し合い、500万円の予算で「キッチン、浴室、トイレの交換」と「床の下地調整」「電気系統の新設」を最優先で依頼しました。これにより、住まいとしての基本性能と安全性はプロの手でしっかりと確保されました。一方で、家全体の壁紙剥がしや、新しいクロスの貼り付け、さらには2階の和室を洋室に変えるためのクッションフロアの敷設は、週末を利用して家族総出で行いました。壁一面を自分たちでペンキ塗りしたことで、業者に依頼するよりも数十万円の節約になっただけでなく、家に対する深い愛着が生まれました。また、照明器具やカーテンレール、洗面所のミラーキャビネットなどは、インターネットのセールで自分たちが気に入ったデザインのものを安く購入し、施主支給という形で取り付けだけをお願いしたり、自分たちで設置したりしました。500万円という限られた資金を有効に使うためには、このように「自分たちの労働力」を資本として投入することが非常に大きな意味を持ちます。もちろん、すべての作業を自分たちで行うのは体力的に厳しいですが、プロの職人さんが入る前に自分たちで古い畳を処分したり、不要な建具を取り外したりするだけでも、解体費用の削減に繋がります。最終的に出来上がった我が家は、500万円という予算を全く感じさせないほど、モダンで温かみのある空間に生まれ変わりました。専門業者の確かな技術力と、自分たちの創意工夫が融合したこのリフォーム体験は、お金をかけるだけでは得られない本当の豊かさを教えてくれました。
500万円の予算内で一戸建てを蘇らせたセルフリフォーム併用の知恵