畳からフローリングへ変更する際、最も慎重に選ぶべきなのが床材の種類です。何を選ぶかによって、初期費用だけでなく、その後の住み心地やメンテナンスにかかる将来のコストが劇的に変わるからです。大きく分けると、安価で扱いやすい複合フローリングと、高級感あふれる無垢フローリングの2つの選択肢があります。複合フローリングは、合板の表面に0.3ミリから2ミリ程度の薄い天然木を貼ったものや、木目がプリントされた特殊シートを貼ったものです。6畳のリフォーム費用としては、材料費と工賃を合わせて12万円から15万円程度が一般的です。表面がコーティングされているため傷に強く、ワックスがけが不要なタイプも多いため、共働きで忙しい家庭や賃貸物件の改修に適しています。一方の無垢フローリングは、天然木をそのまま1枚の板に加工したもので、足を踏み入れた瞬間の温かみや、木本来の香りが最大の特徴です。しかし、費用面では6畳で18万円から30万円程度と、複合材に比べて1.5倍から2倍以上の予算が必要になります。選ぶ樹種によっても価格は大きく異なり、比較的安価なパイン材や杉であれば予算を抑えられますが、硬くて耐久性の高いオーク、チーク、ウォールナットといった高級木材を選ぶと材料費だけで15万円を超えることもあります。無垢材は生きているため、湿気によって膨張したり乾燥で隙間が開いたりするという特性があり、施工には熟練した職人の技が求められるため、工賃も高くなる傾向があります。しかし、長期的な視点で見ると無垢材には大きなメリットがあります。複合フローリングは表面が剥げると修復が難しく、15年から20年で寿命を迎えますが、無垢材は傷がついても表面を研磨することで新品同様の美しさを取り戻すことができ、30年以上、あるいは一生モノとして使い続けることが可能です。また、年月が経つにつれて色合いが深まっていく経年変化を楽しめるのも無垢材ならではの贅沢です。リフォーム予算を考える際は、単に「今いくら払うか」だけでなく、その部屋で何年過ごすのかというライフプランに合わせて素材を吟味することが重要です。子供部屋であれば傷に強いシートタイプを、長く過ごす寝室であれば足触りの良い無垢材を、といった具合に、目的と費用のバランスを最適化することが満足度を高めるポイントになります。
無垢材と合板で変わる畳からフローリングへの改修費用