私が住んでいる築30年のアパートは、使い勝手の良い6畳の和室がメインの居室でしたが、どうしてもモダンなインテリアを楽しみたいという思いから、退去時に原状回復ができる方法でフローリング化を決意しました。当初はプロの業者に見積もりを依頼することも考えましたが、工事費を含めると10万円を超える回答が多く、予算オーバーだったため、自分で作業することにしたのです。選んだのは、SNSでも評判だった「置くだけ」のフロアタイルです。これは接着剤を一切使わず、タイルの自重と摩擦だけで床に固定されるタイプで、賃貸物件にはまさに理想的な素材でした。作業当日は、まず部屋の隅々まで掃除機をかけ、畳の表面を平らにすることから始めました。6畳分のフロアタイルは想像以上に重く、玄関から運び込むだけで一苦労でしたが、その重厚感こそが仕上がりの安定感に繋がるのだと自分に言い聞かせました。実際に作業を始めてみると、一番の難所は部屋の四隅のカットでした。我が家の壁は微妙に歪んでおり、単純な直角では隙間ができてしまうため、何度も現物合わせをしながら慎重にカッターで切り込みを入れました。幸い、フロアタイルは裏面から筋を入れればパキッと綺麗に折れる素材だったので、木材を鋸で切るような騒音も出ず、近隣に気兼ねなく作業できたのは大きな収穫でした。約5時間をかけて全てのタイルを敷き詰め終えた瞬間、そこには以前の古めかしい和室の面影はなく、まるで新築マンションの一室のような洗練された空間が広がっていました。床の色をライトグレーにしたことで、部屋全体が明るくなり、これまでは畳の凹みが気になって置けなかった脚付きのソファも安定して配置できるようになりました。このDIYを通じて、6畳という広さは自分一人の手で空間を完全にコントロールできる絶妙なサイズ感だと実感しました。費用も材料費だけで約4万円に収まり、何より自分の手で住まいをアップデートしたという満足感は、何物にも代えがたい経験となりました。
賃貸6畳をフローリングに変えた体験談